不同沈下を防ぐために欠かせない「地盤改良」とは?
前回の記事では、住宅トラブルの代表例である**不同沈下(ふどうちんか)**について解説しました。
不同沈下とは、
建物の重さによって地盤が不均一に沈み、
家が傾いたり、ひび割れが起きたりする現象のことでしたね。
では、
この不同沈下を防ぐために、具体的に何をすればよいのでしょうか?
その答えが、今回のテーマである地盤改良です。
不同沈下は「地面」が原因で起こる
まず大切なポイントは、
不同沈下の多くは建物そのものではなく、地面が原因で起こるということです。
どんなに耐震性の高い家でも、
- 地盤が弱い
- 地面の強さにムラがある
と、家の重さを支えきれず、部分的に沈んでしまいます。
👉 つまり、不同沈下対策の第一歩は
地面の状態を正しく知ることなのです。
不同沈下を防ぐための「地盤調査」
家を建てる前には、必ず地盤調査が行われます。
地盤調査とは、
その土地がどれくらいの重さに耐えられるのか、
地面の中はどんな層になっているのかを調べる検査です。
この調査結果をもとに、
- 不同沈下のリスクは低いか
- 地盤改良が必要か
- 必要ならどの程度の改良が必要か
が判断されます。
👉 地盤改良は「念のため」行う工事ではなく、
不同沈下のリスクがある土地に対して行う対策工事です。
地盤改良は不同沈下をどう防ぐのか?
地盤改良の目的はとてもシンプルです。
建物の重さを、地面全体でバランスよく支えられるようにすること。
これにより、
- 一部だけ沈む
- 建物が傾く
といった不同沈下の原因を取り除きます。
前回の記事で説明した「沈み方の差」を、
地盤改良によってあらかじめ無くしておくイメージです。
不同沈下対策として使われる主な地盤改良工法
不同沈下を防ぐための地盤改良には、いくつかの工法があります。
ここでは、一般的な住宅で使われる代表的な方法を簡単に紹介します。
表層改良工法|浅い不同沈下リスクへの対策
表層改良工法は、
地面の浅い部分をセメント系の材料で固め、
面で建物を支える方法です。
- 軟弱な層が浅い土地
- 比較的軽い木造住宅
に向いており、
地面全体の強さを均一にすることで不同沈下を防ぎます。
柱状改良工法|沈みやすい地盤への対策
柱状改良工法は、
地中に柱状の改良体をつくり、
点でしっかり支える工法です。
地面の奥まで力を伝えられるため、
- 軟弱な層がやや深い土地
- 不同沈下のリスクが高い土地
で多く採用されています。
鋼管杭工法|不同沈下リスクが高い土地への最終手段
鋼管杭工法は、
鉄製の杭を硬い地盤まで打ち込み、
建物を直接支える方法です。
- 非常に地盤が弱い
- 建物が重い
といったケースでも、
不同沈下を防ぐ高い効果が期待できます。
地盤改良をしていれば不同沈下は起きない?
「地盤改良をしたのに不同沈下が起きたらどうしよう」
と不安に思う方もいるかもしれません。
そこで重要になるのが、地盤保証です。
多くの住宅会社では、
- 不同沈下による損害
- 建物の修復費用
を一定期間保証する制度があります(例:20年保証)。
👉 地盤改良+保証
この2つがそろって、はじめて安心できると言えるでしょう。
前回の記事と合わせて知っておきたいこと
前回の記事で不同沈下の「怖さ」を知り、
今回の記事で「その防ぎ方」を理解していただけたと思います。
- 不同沈下は後から直すのが大変
- 事前の対策が何より重要
- 地盤改良はそのための有効な手段
家づくりでは、どうしても目に見える部分に意識が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは見えない地面の中かもしれません。
まとめ|不同沈下を防ぐために地盤改良を正しく理解しよう
- 不同沈下は地盤が原因で起こることが多い
- 地盤調査によってリスクを判断する
- 地盤改良は不同沈下を防ぐための重要な工事
- 工法は土地の状態に合わせて選ばれる
- 保証内容の確認も忘れずに
前回の記事と合わせて、
ぜひ「地盤」から考える安心な家づくりを進めてみてください。

