テスラが公開したロボットにみる未来

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アメリカのテスラが、先日の「Tesla AI Day 2022」でAIロボット「Optimus」のプロトタイプを公開しました。

▼Tesla AI Day 2022 – YouTube
https://youtu.be/ODSJsviD_SU

このイベントに登場した「Optimus」を見た瞬間、アーノルド・シュワルツェネッガーが主演の「ターミネーター」シリーズを想起させました。もはや、テスラが劇中に出てくるターミネーターを開発した企業に見えてきました。テスラによると、ゆくゆくは、この「Optimus」を日本円で300万円を切る価格で発売するとのことでした。

まず、驚いたのは、上記の価格を凌駕するような「Optimus」に搭載されたテクノロジーです。「Optimus」が見ている世界は、人間の目で見るような色彩豊かなそれではないものの、物体は何かをしっかりと把握しています。そして、その物体をどれほどの力加減で操作するのかが動画から見て取れます。動画の中では、ジョウロを持ち上げたり、工場のような場所で軽作業する「Optimus」が登場します。この「Optimus」は、スーパーコンピューターのAIが創造した仮想空間でトレーニングを積まれ、性能がどんどん強化される未来ですから、来年のAIデーのイベントでは、さらに進化した「Optimus」を見ることができるかもしれません。

現在、アメリカや中国を筆頭にロボットの開発が次々をおこなわれています。なかなか表舞台で披露されることはないのですが、今回のテスラのイベントで紹介された「Optimus」には様々な可能性を感じました。例えば、建設業界では人手不足が深刻化しており、かつ危険な作業では様々な対策を事前に講じなくてはなりません。しかし、このような人型の「Optimus」が登場することで、間違いなく建設業界は救われると思います。というか、1台欲しいです(笑)。当社でも間違いなく活躍してくれるはずです。

一方で、「Optimus」のようなロボットが普及してくると、問題となってくるのは電力供給です。一体どこから電力を供給してくるのか。テスラは、電気自動車・蓄電池・ソーラーパネルを並行して開発及び販売しています。これは、クリーンエネルギーの推進と同時に将来の電力不足に既に対処しようとしている姿勢の表れでしょう。

一時期、テスラは「電気自動車のメーカー」と揶揄されていましたが、もはやその枠を超えてSF映画のような未来を創造する企業へと形を変えています。日本政府は、株式の投資で資産形成を国民に促しているようですが、国民一人ひとりがこのようなテクノロジーにもっと敏感になることで、将来投資すべき企業がどこか見つけやすくなるかもしれません。そして、このAIデーの開発具合を見ていると、もうそろそろ巷にロボットが現れる段階にきているのではないでしょうか。それは、お掃除ロボットのルンバや飛行ドローンはるかに凌駕した「Optimus」のような人型ロボットです。おそらく、この人型ロボットが人間社会に組み込まれる潮流は、スマートフォンの普及と同じく当たり前に普及していくことでしょう。その時、あなたが人型ロボットを利用しているのか、はたまた利用されているのかは蓋を開けてみないとわからないことでしょう。

あなたは、このような未来を肯定的に捉えますか?それとも否定的に捉えますか?