2022年12月17日付 日本経済新聞「風呂なし物件、若者捉える シンプルライフ築く礎に」
この記事では、風呂なし賃貸物件に住む若者が紹介されており、ツイッターなどのSNSで多くの人が意見しています。(皮肉にも、この記事で紹介されている方が建築設計事務所に勤務というのがまた何とも言えません)今後、若者の貧困化が進んでくると、都内のみならず地方でも風呂なし賃貸物件は現れてくると思います。現に、シャワーだけの物件も新築の賃貸物件で現れ出してきていますから、この流れは一つのトレンドになってくるかもしれません。
風呂なし家に住む人がお風呂に入りたくなったら、思い付くのは銭湯か日帰り温泉、スパリゾートなどが一般的だと思います。地域によって入湯料はまちまちで、移動の時間や費用を考えると決して安くはないはずです。そこで、筆者がおすすめしたいのが、地域の最寄りの社会福祉協議会が運営する保健・福祉施設です。田舎の場合、この施設内には一般市民が平日利用できる銭湯があります。なかには温泉が出る地域もあり、全国の社会福祉協議会の福祉施設で銭湯巡りをしているマニアックな方も知っています。
当社がある福岡県八女郡広川町にも社会福祉協議会があり、「保健福祉センター はなやぎの里」という施設があります。この施設には、平日10〜16時に利用できる大浴場があります。注目すべきは、入浴料。町外の方は200円、町内の方は100円という価格設定です。石鹸も完備されていることから、体も洗えます。休憩室があり、高電位治療器が利用できるというので、下手をすれば時間いっぱいまで楽しめる可能性があります。ちなみに、著者は行ったことがありませんが、基本的に定年退職後の高齢者が多く利用されると聞いたことがあります。夜勤明けの方は、平日限定とはなりますが、利用価値はありそうです。
ぜひお住まいの地域の社会福祉協議会の施設をググってみてください。新たな発見があるかもですよ!