【ブログ】収納を考えた家づくりの落とし穴

リノベーション

家の収納に関する記事をインスタグラムで投稿したところ、予想外の反響がありました。そのため、ブログの記事にしてもっと深く掘り下げようと考えました。新築やリノベーション(間取りやレイアウト変更含む手の込んだリフォーム)で注意すべき点をまとめました。これから家づくりをしようとお考えの方は参考になるのではないかと思います。

一体いくつの収納が家には必要なのか

今どきの住宅(マンションを含む)で、家に必要な部屋と部屋数はおよそ決まっています。余程の豪邸でない限り、キッチンは1ヶ所、ダイニングは1ヶ所、浴室は1ヶ所などが一般的です。日本の住宅では、これらの部屋の大きさが大体で決まっています。ところが、そもそも必要な部屋かどうかも、部屋数も、部屋の大きさもまちまちなのが収納に関わる部屋です。収納部屋は数も広さも決まっていないのが実情です。

納戸、フォミリークローゼット、W・I・Cとは?

収納に関わる部屋は、いくつか呼び方があります。納戸、ファミリークローゼット、W・I・C(ウォークインクローゼット)など様々です。クローゼットと言われると、衣類を収納する印象が強いのですが、納戸はいかがでしょうか。個人的には、家の中の物置的な存在を果たしていることが多いという印象です。家の収納は、住み手が注文住宅やリノベーションで間取りをプランニングする際、または購入する家の大きさによって決まっていることがほとんどです。収納する部屋の呼び方は置いて、その収納部屋をどのように考えれば良いかを紹介します。

何を収納するのか?

寝室の横にW・I・Cがあるとすると、衣類は少なくとも収納の対象となるでしょう。しかし、実際は住み手側が決めることであり明確ではありません。何を収納するのかが明確になっていないまま間取りだけを考えると、住んだ後で家具を買い足したりする羽目になります。W・I・Cに夫が趣味の物を置き出して妻とトラブルになることは少なくありません。家づくりの段階で、何を収納するのかを住む人全員でしっかりと話し合っておくことが大切です。

どれほど収納するのか?

どれほど収納するのかも大事な視点です。なぜなら、人は片づけに得意・不得意があります。例えば、住んでいたアパートで1人暮らしだった彼氏。家の中は綺麗に片付いていたでしょうか。結婚して住む場所が変わっても住み手が片付けが苦手であれば、家は散らかります。スペースがあればあるほど物で埋めようとします。どれほど収納するのかを決めないと、寝室にタンスが増えたり、家具に収納付きの物を求めたりすることになるでしょう。どれほどの物を収納するかは、住み手側の片付け力にかかっているといえます。

まとめ

インスタグラムの投稿と同じ結論になりますが、家の収納を上手く活用できるかどうかは住み手の問題が大きいです。自身の片付け力を顧みないまま、間取りをプランニングすると、最悪はゴミ屋敷になってしまう事態となります。これは建築に関わっているからこそ、建てたその後の家を多く知るからです。住み手が家財をそのままにして離れ、その家が空き家になれば、家そのものが単なる巨大な収納へと変わってしまうのです。以上、収納を考えた家づくりの落とし穴についてでした!