【ブログ】住まい検討者必見!浴槽が無くなる時代に突入か?!

リノベーション

はじめに

先日、三菱地所レジデンスから面白いニュースが発表されました。その内容は、「浴槽をなくしその分の生活スペースを創出できる、全面タイル張りシャワーユニット『Roomot Shower』を開発しました」というものです。

https://www.mec-r.com/news/2022/2022_0111.pdf

同社が掲載しているイメージ図はこのようになっています。

ガラス張りであることから、入居者は単身者を想定しているはずです。

補足しておくと、キッチンと洗面台はイコールとなっています。つまり、両者の機能性を兼ね備えたものになっています。うっかり、調味料と化粧水を間違えて鍋に入れる危険性はあるものの、無駄を省いたコンセプトは素晴らしいと思います。

続いては、間取りを見てみましょう。

玄関を入って右手のところにガラス張りのシャワーがありますが、単身者想定となると、そこまで気にはならないはずです。シャワー室とトイレは別になっていますね。脱衣所はなく、廊下の延長のスペースで脱衣することになります。単身者向けの住戸は扉を設けるとコストアップになりますので、その点も考慮されているのでしょう。この家に住みたいかと問われると、筆者(独身男性です)は全然アリだと思います。理由は、必要なものがコンパクトにまとめられそうだからということと、はっきり言って単身者、特に男性は浴槽ははっきり言って必要ないと考えるからです。

「ザ・パークハビオ 亀戸」で初めて導入される予定となっています。引き渡しは2023年9月30日が予定されています。パークパビオは、三菱地所レジデンスが展開する賃貸マンションブランドで、これから同社が手がける賃貸マンションも「空間創出プロジェクト」が進められていくものと考えることができるでしょう。ホテルライクな住まいとしているようですが、浴槽を無くすだけでこれ以外にもたくさんメリットがあります。今回はそのことを中心にご紹介していきたいと思います。

節水・節約できる

一般にお風呂は200リットルの水が必要と言われます。それに対し、東京都水道局によるとシャワーは1分間あたり12リットルの水が必要と言われます。私のシャワー時間はせいぜい5分程度なので、1回のシャワーで60リットルと換算しても節水できる量は一目瞭然です。お風呂は入る前後にシャワーを浴びるので、単純計算して200リットルは最低でも必要となります。

また、浴室は掃除が必要であることも忘れてはいけません。浴槽があるだけで、掃除箇所が増えます。手間もかかります。そう考えると、節水だけでなく時間の節約やガスや電気、人のエネルギーも節約できることになります。今後、カーボンニュートラルが進むと、自然エネルギーに頼る情勢となりますので、電気やガスといったエネルギー価格が値上がりする可能性が高くなります。そうなると、できるだけ使わないという選択肢が増えてくるでしょう。

浴室の事故が減る

家庭内事故で一番多い死因をご存知でしょうか?厚生労働省がまとめた「平成30年人口動態調査」によると、死因トップ3は、溺死(39.2%)、窒息(23.6%)、転倒・転落(16.6%)となっています。事故の内容のトップである「溺死」の内容は、高齢者が浴槽内でヒートショックを起こしたり、両親が目を離した隙に小さな子どもが溺れたりする事故が含まれているそうです。つまり、浴室は危険が多くある場所なのです。もし、浴槽が無ければ、溺死のリスクはかなり低くなることでしょう。加えて、浴槽に入る際の転倒がなくなりますから、浴槽がないだけで安全性が高くなりそうです。(こちらのサイトにわかりやすくまとめられています(https://kurashi-tane.org/archives/3598

オーバーヘッドシャワーがとにかく気持ちが良い

ここまで読まれた方は、「やっぱり日本人は風呂だ」と考える方も多いかもしれません。日本は、世界中でも水資源が豊富な国で、家庭でも気軽に入浴が楽しめる数少ない国です。私は決して風呂嫌いではありません。温泉は大好きです。しかし、家庭でとなると話は別です。

断言します。オーバーヘッドシャワーがあれば、浴槽はいらないです。頭上から降り注ぐ心地よい水流は、全身を包み込んでくれます。本当に気持ちが良いです。今、比較的新しいシティホテルやリゾートホテルでこのオーバーヘッドシャワーの導入が進んでいるのはご存知でしょうか。それほど、オーバーヘッドシャワーは満足度が高いのだと推測されます。ただ、シャワーをひねった瞬間、冷たい水が全身にかかる可能性があるので注意が必要です。

ローコストで建てれる(オーナー目線)

今後、浴槽無しの賃貸住宅が増える可能性があるのは、ユニットバスの設置に比べるとシャワーだけの設置はコストが半分以下になります。ユニットバスのように規格化されたシャワーユニットも販売されています。さらに、シャワーユニットはユニットバスほどではないですが、自由にカスタマイズできる商品があります。おすすめのメーカーをあげるとするならば、トイレのリーディングカンパニーであるTOTO製です。TOTO製のシャワーユニットを導入しているホテルやジムはあちらこちらで見ます。ご興味のある方は「TOTO シャワーユニット」で検索してみてはいかがでしょうか。

まとめ

この度の三菱地所レジデンスの新しい賃貸マンションの展開は、他社が追随しそうな一つの転換期と言っても良いと考えます。今後、ますます単身者向けアパート・マンションでは浴槽レス化が進んでいくことでしょう。そして、まだオーバーヘッドシャワーを浴びたことがない方は、GoToトラベルや地域のマイクロツーリズム補助金を活用し、ホテルで体感することをお勧めします。当社でも浴室リフォームできますので、お気軽にご相談ください。